キャンプ地

ゲームについて好きなように語る場所。ネタバレ配慮なし。

OZMAFIAについていろいろと(3)

OZMAFIA備忘録。

各キャラへの感想その②

今回も初見時やフルコンプ後の各キャラクターへの感想と、各々のルートについて思うことを少し語ったりするのがテーマ。

一応続きものなので興味がある方は前回の記事もどうぞ。 

固有の立ち絵があるキャラについて、3回に分けてちまちまとした感想を述べました。

私の好みもいろいろありますし、私自身の好みでないキャラや要素に対しては手厳しいコメントもあります

それで気分を害された方にはすみません。

今回はウォールフガング、長靴、アンデルセン、シャーウッドについて。

以下よろしくどうぞ。  

 

 シーザー

グランドフィナーレ後に導入の部分を見返していたのですが、意味ありげな沈黙とその間もソウの意思の介入なんだな~……。

そう思うとその他にも介入されたために捻じ曲げられたシーザーという存在の本来の在り方がありそう。

素となるものがドロシーな点はフーカと同じですがあまりにも性格が違いすぎるし、狼というわりにはどうしてそんなに犬みたいなんだ……。

シーザーのルートは珍しくどちらのENDも2人が2人とも幸せそうで見ていてほっこりしました。

こういうありえた未来ENDは幸せそうというその1点で他のルートを知っているだけに嫉妬ものです。

シーザーの魅力を挙げるなら、彼の少しお馬鹿なところがかわいい点だと思います。

けれど真相を見た後にそのフーカへの思考は捻じ曲げられて狂ったものだと知り複雑な感情になりましたが。いい味はしてる。

 

ソウ

黒幕だということは分かっていても、彼自身のルートのどちらもが切なすぎて憎むに憎み切れない。 

そのルート中に出てくる、シロツメクサの冠と共に幸せそうに微笑み抱き合う二人のスチルが本当に大好きです。

こんな幸せが永遠に続いていてくれればよかったのに、ということを考えてしまう。

キスシーンのスチルで下部に小動物がいるのに気が付き「おとぎ話の一面みたいだな……」という感想を抱いたのですが、結末を見るに2人の恋愛逃避行はおとぎ話で、夢物語で、叶うことはないものなんだとスチルに現実を突き付けられているようでした。

思えば、彼のルートの主題は「逃げるという無責任さへの罰」ではないかと。

その存在ゆえに放り出してはいけない街から逃げたこと、ハーメルンを犠牲にしておきながら本来の目的を果たさずに逃げたこと、他にもいろいろあるけれどソウは自身のルートで無責任が過ぎた。

だからその罰を与えたのがシーザーであり、街から離れるほどに近づいてくる死の足音(鼓動)であり。

2人で望んだ場所で幸せになれないことがソウへの最も大きな罰ですね。

これはそんな2人のイメソンです。泣く。

 

パシェ

端的に言えば1番好き。一目見た時から絶対好きになると思ってました。

アクセルに恋心を抱いて、それに葛藤して、フーカに八つ当たりなんかもして。

支配者層が何歳かなんて考えるのは野暮なことですが、パシェは少女らしい恋をしているところが「女の子」という感じで可愛らしかった。

騎士道ENDは全個別ルートの各ENDで最も好き。

他ファミリーゆえにおまえの傍にずっとついていてやることはできないが、おまえの幸せを1番に願っているという旨の台詞の格好良さに痺れた。

パシェにはぜひともフーカちゃんが最も平和で幸福な場所で身を固めるまで目を光らせて牙を剥いていてほしい。

軟弱な男どもにフーカちゃんを任せることはできませんからね。

あと、エピローグでの死の描写があっさり過ぎて拍子抜けしたというか、安心したというか、微妙な感情を抱きもしましたが騎士の死はありふれたものですからそれでよかったと思います。

私的、フーカちゃんにはなんだかんだと甘いキャラ部門第1位です。

 

アンデルセンファミリー

 固有の立ち絵がある脇役の中でもさらに脇役、という感じで各ファミリーの中でも特に存在感が薄い。

それだというのにエピローグで血に染まり散りゆく彼らはとても素敵でした。

マッチ売りの少女(アンデ)もみにくいアヒルの子(エリング)も虐げられながらも最後には命の輝きを魅せてくれた。

そういうところが出典を想わせて彼らを美しく仕立て上げていました。

メリサスは声が小さかったので各キャラクターの細かいボイス調整にお世話になりました。

すごいですねあの機能、声の大きさによって4つか5つのボイスが搭載されてるとは思いませんでした。無限に遊べちまうんだ!

 

ロビン・フッド

素顔初見時、えっ……めっちゃ格好よくない……? となった。

登場人物の顔面偏差値がことごとく高い中で飛び抜けて顔が良い。

それと引き替えに抱えているものが重すぎてフーカちゃんにどうしろというんだ……となったのが彼のルート。 

正直、フーカちゃんは彼の隣で幸せそうに微笑んでいても、それははたから見れば幸せではないと思う。

彼の中に残っている妻の存在の代用品でしかないと思っているので。

フーカちゃんがそれでも幸せならいいんですけれどね。

エピローグでは本当に申し訳なさすぎて殺せないと立ち上がったのに自ら死を選ぶとは思わなかった。

本当に憎い相手には鉄槌を下せなかった人生を悲観しているのか、妻のためだけに執着していただけで己の生には興味がないのか……。

 

 

長くなるのでここまで。次回で各キャラへの感想は終わりです。

 

つづく