キャンプ地

ゲームについて好きなように語る場所。ネタバレ配慮なし。

ラウラを悼んで画面を濡らす

ゼノブレイド2のDLC黄金の国イーラをクリアした感想。

www.nintendo.co.jp

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久しぶりにゲームで泣いた。

しかもこんなに泣いたのは4年前に遊んだFF10以来ではないかというくらい泣いた。

正直ゼノブレイド2本編のストーリーはモルスの地以降のほとんどを忘れていた。

それでも本編で彼らがどのように生き死んでいったかをぼんやりとは覚えていたため、朧気なせいで余計に泣いた。

 

ファン=レ=ノルンを殺したシンがカスミと過ごす姿。

ラウラに寄り添うシンの声音。

人間と共に暮らすには情操教育が不十分で、それでも旅をする中で成長し護りたいものができたヒカリが自らの手でそれを壊してしまい絶望する姿。

眠りについたヒカリを船で雲海の底に沈めるアデルの背。

日記をつけることもできずコアクリスタルに還るカグツチ

皇帝の遺体よりもコアクリスタルの保護を優先する特別執権官の見えない顔。

ヒカリの手を振り払い何も言わずミルトを庇うサタヒコ

 

全部泣いた。

なによりも、アーケディア襲撃後のシンの後悔無き選択が500年後のシンを苦しめていて、その前後をまざまざと見せつけられたこと。

一生ラウラの傍にいられなくても今この瞬間君の傍にいられればそれでよかったと後悔すること。

とめどないが、前後不覚だが、それら全てが私の涙腺を刺激した。

 

500年後の彼らの姿が分かっている以上、この黄金の国イーラはバッドエンド確定だと配信前から宣言されていたようなものだ。

まさかヒカリが助けを求め見たビジョンの先にいるレックスの姿以外に、救いなどほとんど無いようなものだとは思わなかった。

たしかに500年後、消えてしまいたいと願うヒカリはレックスによって救われる。

代償に大切な仲間を殺して、思い出を作った巨神獣を沈めて、自分などこの世に災いをもたらすだけだと眠りについて。

本編にたどり着くまでの旅路が戦闘システムなどの一新もあって新鮮で楽しいものであっただけに絶望的だ。

500年後はハッピーエンドなのになんで自分は今バッドエンドに苦しめられ……いやでもバッドエンド好きだから正直楽しい、でも悲しみが過ぎている……そんな感覚だった。

 

今、私はゼノブレイド2の本編3話を遊んでいる。

1話でレックスを見るシンの視線、古代船上でのセイリュウとシンとメツ。

2話で現れた、500年前の結末を自分の記録では知らないカグツチの姿。

どうして人は争うのか(いやこいつら全員人じゃないけど)……と時折涙を流しながら楽しんでいる。

公式によると7話と8話の間の話と構想していたのが黄金の国イーラらしい。

であればまたその辺りでこのゲームを遊んでみるのもいいかもしれない。

そしてまた泣いて、本編でも泣いてしまうのだろう。

 

本編発売当初も2周目3周目もやり込みはしたけれど、ストーリーは流しで遊んだ故になんとも思えなかったものが、今こうやって情感たっぷりに遊んでいると違った視点で楽しめている。

それはきっとゼノブレイドDEを遊んだ経験もあるのかもしれない。

プレイ時間も650時間を超えたと任天堂のアプリが教えてくれた。

アホだと思う。

このまま突き詰めて、自分史上2本目の1,000時間超えソフトでも狙ってみようかなと考えている。

FE風花雪月の1,300時間は更にアホなのでいい加減にしてください。

 

おわり